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 各施設のおたよりから
生活支援幼児 2018年8月

わんぱくの保育・活動の様子をお伝えするコーナーです

 《  わんぱくは、「出会いの場」です!  》
       はじめてのスタッフ、新しい遊び、はじめての感触、新しい世界!

★生活支援わんぱく
☆『はじめまして』『ひさしぶり』☆

 生活支援わんぱくの現場は出会いの場です。

 気心の知れたメンバーとの送迎や外出もありますが、各施設の送迎のヘルプなど「はじめまして!」の挨拶から始まることも珍しくありません。また、数か月ぶりに一緒に行動することもあり、待ち合わせの際「ひさしぶり!」と声をかけることがあります。

 『はじめまして』のメンバーの支援では、【緊張を表情や態度に出さない】ことを目標にしています。介護人の緊張は必ずメンバーにも伝わります。(事前にメンバーの情報を聞くなどしていますが、やはり内心はドキドキです。)「どんな子かな?どんな人かな?」とメンバーに悟られないように観察したり、探りを入れたり。配慮するポイントや本人ができること、長所などをさりげなく見つけます。数か月経ってから2回目の支援となることも少なくないので、1回1回の支援の場でそういった視点を意識しています。

 『ひさしぶり』の支援の際、「ひさしぶり」と声をかけてくれたり、そういった様子で迎え入れてくれたり、介護人のことを受け入れてくれるメンバーに会えることが生活支援わんぱくの醍醐味でもあります。


★幼児グループ
☆ぼくもやってみようかな☆

 ある日の午後、小麦粉粘土をしていた時のことです。この日は、小麦粉と水を用意し、粘土を作るところから始めていました。すると、部屋にやってきたカズタくんがおもむろにそのテーブルの前の椅子に座り、小麦粉に手を伸ばしました。これまで小麦粉粘土に苦手意識のあったカズタくん。“さらさらの小麦粉なら”とやって来たようです。

 しばらくして、粘土が出来上がりました。カズタくんは小麦粉で遊んでいた手を止めました。「いも虫~!」「ビヨーン!」など、友達が楽しそうに粘土で遊んでいる様子をじーっと見ています。“楽しそうだな”“触ってみようかな”と考えているようでした。少ししてカズタくんは恐る恐る手を伸ばし、何度も感触を確かめていました。この日を境に、小麦粉粘土を出すと、早々に参加する姿が見られるようになりました。

 大人でも気持ちの良い感触、苦手な感触は誰にでもあります。それは経験などから判断できます。しかし、子どもたちは経験も浅く、初めて見るものに怖さを感じたり、勇気が出なかったりすることが多くあります。幼児グループわんぱくでは、やってみようかなと自発的に挑戦することや、楽しい気持ちを大切にしています。少しでも興味を持てるよう、子どもたちのそのような気持ちを引き出し、様々な経験が出来るよう環境やタイミングを工夫していきたいと思います。
                 【プレス夏号No.323 幼児グループ活動報告より】