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ひろば

  ◆◆ 投稿一覧(2017年) ◆◆
 ・生活する力(2018.05)
 ・「ごめんなさい」と障がい者(2017.09)

 実践を重ねてきた「近藤すみ子」の 実践記録
すみコラムNo.6-8 心と体を開放して遊ぶ(2015)

みんなの・・・

  ここは会員、指導員、ボランティアの皆さん、わんぱくの活動
  を応援して下さる方々、みんなが参加できる「ひろば」です。
  日ごろ思っていること、感激したこと、ここで語ってみませんか?



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5月26日(土)、わんぱくクラブ育成会の総会がありました。総会では、各施設の代表者が1年間の活動報告を1分で(時間がないので!!)簡単に報告します。2017年7月、規制改定によるスプリンクラーの設置が難しい等の理由で短期入所を閉所しました。短期入所の責任者が4ヶ月の活動報告をしました。その内容がとてもわんぱくらしいものでしたので、ご本人の許可を得て紹介させていただきます。

 生活する力   (2018.05 うねちゃん)

 短期入所は、主に食べたり眠ったりの生活を一緒にする場でした。
 少人数の凝縮された時間と空間で、ささいなことから日常では見逃してしまいそうなメンバーの細やかな心の動きや、人への気づかい、やさしさ、思いやりをたくさん見ました。そんなメンバーに支えられました。アルバイトの方も同じように言っていました。

 そして、それは、わんぱくの放課後の異年齢の集団で、それぞれの個性を大切にし合って、一緒に楽しく快く過ごす「生活のしかた」を積み重ねて身につけたのだと強く感じました。

 わんぱくの保育や支援の賜物だと思います。

 成人になって通うある福祉園の方が、「わんぱくさんから来た方たちは、集団のなかで自分の役割や立ち位置を理解して参加できる、まわりの人をみて考えたり決めたり、折り合いをつける姿がある。」とおっしゃっていました。「生活のしかた」の力は、わんぱく以外の場でも発揮されています。

 本当にわんぱくは、いいところだと思います。
 メンバーの生活、保護者の生活、職員の生活、支えあっていきたいです。


 「ごめんなさい」と障がい者 

 7月15日付け日経新聞の夕刊に、「「ごめんなさい」とベビーカー」という記事が掲載されていた。「ベビーカー」を持った方が、乗り物から降りる際、「ごめんなさい」とまわりに声をかけた。筆者は、「何の迷惑もかけていないのに、なぜあやまるのだろう」と不思議に思った。そして話を聞いてみた。「子どもをつれていると母親は謝ることが多くなる、子どもの声を嫌う人もいるし・・」と言うような記事だった。

 「あー障がい児(者)」もおんなじだ!」と思った。長男は、人との距離感を図るのが難しい。歩くペースをあわせるのも難しい。前を歩いている人に追いついて、追い抜くときは、すぐそばを通ってしまう。追い越した後は、その人の直前に入る。しばらく距離を置いてから入る、ということができない。場合によっては、ちょっと肩があたりそうになることもある。露骨にいやな顔をされることも多い(いやな顔をしたくなる気持ちはもちろん理解できる)。長男をおいかける私が、「あ、すみません」と謝りながら通ることになる。障がい児をつれていると、謝ることが(確かに)多くなる(ような気がする)。

 電車の中で、「次は○○です。お降りの方は〜」と電車のアナウンスのマネを繰り返す。何度も言い聞かせているのでそう大きな声ではない。でも気にはなる。まわりの人に「すみません」と謝ると、「いいのよ、電車がすきなのね、孫もいっしょよ」と言ってくれる人もいるが、不快に思う人もいる。本人ひとりだと、駅員に突き出されることもある。誰かがそばについていて、本人に声かけし、まわりに謝ることができれば起きない問題だ。

 ゲゲゲの鬼太郎の目玉親父のように、髪の中とか肩とかにいて、本人のかわりにちょっと謝ってくれる、事情を説明してくれる、そんなお助けロボットがあればいいのに。「小さな声で」と本人に注意して、危くなったら保護者に連絡してくれる、そのロボットがついていると、「あ、この子は(外見上わからなくても)支援の必要な子なんだ」と思ってもらえる、そんなロボットがほしい。誰か開発してくれませんか。(2017.09 RYO)


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