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 各施設のおたよりから
駒沢三宿 2018年6月

わんぱくの保育・活動の様子をお伝えするコーナーです

 《  「やりたい!」気持ちが大切です!  》

★わんぱくクラブ駒沢
☆駒沢の音楽遊び☆

 昨年度より、しばらく機会がなかった音楽遊びを再開しております。私(平井)は担当として音楽遊びを企画しており、1年を通じて音楽遊びの中で変化していくメンバーの姿を見て、とても楽しく感じております。今回は、音楽遊びの振り返りと最近の様子をご報告させていただきます。

 音楽遊びを再開する際に、まず過去の記録をさかのぼり、以前の音楽遊びを出来る限り調べてみました。活動の流れや駒沢で大切にしている事などの情報が知りたかったからです。また、メンバーが音楽遊びを楽しむ様子なども記録に残っており、様々な発見がありました。

 どちらかというと制作や調理が好きだろうと思っていたレイくんが、ボンゴやドラムを笑顔で上手に叩く様子が書かれていました。また、楽器選びや叩く順番は立候補なのですが、その中ではリョウくんの「やりたい気持ち」と「なかまに譲ろうとする気持ち」の葛藤やスタッフとのコミュニケーションが記録されていました。これらの記録を読みながら、「本人の楽しみを尊重しつつ、集団として音楽を通じたまとまりのある活動 にしたいと思いました。

 活動が再開してしばらくは、音楽遊びを子ども達が期待していることをリーディングしながら感じていました。タモンくんは、楽器を指さしとても嬉しそうな声を上げて、「音楽遊びだ!」とアピールしてくれます。活動中に印象的だったのは、「ボンゴ叩きたい人?」と声掛けるとユウタくんがしきりに「ボクやりたい!」という風に自分を指差し、意気揚々と立候補する姿です。立候補したユウタくんが前に出て、とても上手にボンゴを叩くと、周りのメンバーやスタッフも盛り上がりました。

 一方回数を重ねる中で、様々な課題が上がってきました。リンくんはマンゴー型のマラカスが大好きなのですが、部屋が騒々しいと本人も落ち着けずに参加しづらいようでした。昨年度から駒沢に通い始めたケンタロウくんは音楽遊びに限らず集団活動に戸惑いを感じている様子でした。

 音楽遊びがあった日の終礼で「どのように促したらいいだろうか?」(他にも「楽器の扱い方」や「楽しくなり過ぎて大音量で演奏してしまうときの伝え方や楽器の工夫」)など課題をスタッフで話し合いました。

 課題に対して取り組んだこととしては、まずスタッフが見本として楽器を演奏してから促すことで演奏のイメージを持ちやすいようにという工夫をしました。他にも、前に出るメンバーの組み合わせなども試行しました。カイくんやコウセイくんのように、わんぱく歴が長く音楽遊びの経験を積んだ上手なメンバーとペアで出てもらうと、身近な先輩のお手本を見ながら演奏ができ、まとまりのある演奏になっているように感じました。ケンタロウくんもよく音楽遊びの先輩達の演奏を観察しているようでした。また、バチを持つことが苦手なメンバーには手で叩いて参加してもらうなど、個々の配慮も考えました。そして、メンバーそれぞれの楽しみを尊重する上で、促しや声かけは最小限に減らしつつも、前に出て演奏した後はしっかり拍手をして盛り上げるなど日頃の活動と同じく音楽遊びもスタッフの雰囲気作りを大切にしました。

 そうして回数を重ねていき、昨年の終わり頃から変化が見られるようになりました。リンくんは周りの雰囲気が落ち着いてくると、本人も余裕を持って楽器を楽しめるようで、嬉しそうに前に出てマラカスを振っていました。ケンタロウくんも少しずつ活動に慣れてきており、自分から前にでて楽器を叩く機会が増えてきました。

 音楽を通じた活動は楽しみを共有しながらお互いを意識する良い機会だなと思っております。何よりメンバーそれぞれの楽しみ方や活動の盛り上げ方が上手だなぁと感心しています。今年度も、音楽遊びを楽しみたいです!


★わんぱくクラブ三宿
☆あこがれの班長☆

 わんぱくクラブ三宿では、年に2回班替えを行います。とは言っても10人定員の施設で2班しかないので、班のメンバーが大きく変わることはないのですが「誰と一緒の班かな?」「班長は誰かな?」と気になっているメンバーも多いようです。今回は6月に行われた班替えの様子を紹介したいと思います。

 まずは前班長にお疲れ様を言うため前に出てきてもらいます。皆に「お疲れ様~」と言われ出てきたAくんは、照れながら挨拶してくれました。その後「俺がやるよ!」と班替えの司会進行をやってくれました。

 次は、新班長の発表です。班長の仕事はとても多く、班活動のあいさつや、おやつの準備等たくさんの仕事を任されます。ですが、活躍する場が多いので、あこがれの存在です。

 今回は、1年間前班長の仕事を見てきたリョウハくんとカナトくんの小学2年生コンビにお願いしました。ドラムロールに合わせて、一人ずつ発表。拍手とともに前に出てくるリョウハくんは念願の班長職に「班長だぞ!」と両腕に力こぶを作ってアピール。次にカナトくんが呼ばれると、誇らしげな表情で前に出て胸を張って班長アピールをしていました。

 その日以来、班活動中の新班長2人は一生懸命班長の仕事に取り組んでいます。最初は小さめだった挨拶の声も、だんだんと大きな声になり自信がついてきた様子です。 先日は班活動の前の片付けの時にも「班長だから頑張るよ!」とみんなよりもたくさん遊具を片付けていました。「班長効果」は班活動中だけではなく、いろんな場面でも発揮されるようです。

 新班長の2人がどんな班長になっていくか、新しい班でみんながどんな関わりをしていくのか、楽しみです!