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 各施設のおたよりから
三宿 2018年3月

わんぱくの保育・活動の様子をお伝えするコーナーです

 《  「かくれんぼ」って、スゴイ!  》

★わんぱく三宿
☆「もういいかい?(探しに行くよ)」
       「もういいよ♪(見つけに来てね)」☆


 天気が悪く外遊びが出来なかったある日、部屋でかくれんぼが始まりました。もともとはスタッフとユキトシくんが2人だけで始めた遊びでしたが、いつの間にか部屋にいたみんなが参加して、スタッフも全員参加の真剣勝負になりました。三宿は部屋がせまいので隠れる場所は限られてしまいます。だからこそ、みんなでぎゅっと身を寄せ合い隠れる、マットで組み立てた屋根付きの小屋を作るなどそれぞれが工夫をして隠れていました。

 最初のうちは、「最後まで隠れきること」や「全員を見つけ出すこと」を楽しんでいる様子だったのですが、繰り返し遊ぶうちに変化が生まれました。鬼になったリョウハくんは、みんなが隠れている場所がわかっているのに「あれ~みんなどこだろう~?」と演技をしながら歩きます。それに対して「にゃーん」と声を出すアツシくん。リョウハくんは「なんだ猫か~」と他の場所に向かいます。その先には「ピヨピヨ」と小鳥の真似をするカナトくん。鳴き声に惑わされている(振りをしている)リョウハくんに対して、ユキトシくんが「おーい!」と声をかけ、全員見つかってしまいました。が、みんなは見つけてもらえたことをとても喜んでいます。

 そこからは、鬼をする子は「今度はみんなどんな隠れ方をしているんだろう」とワクワクして数を数え、隠れる方は鬼が来てくれることを楽しみにしながら、どんな手で惑わそうかと考えている様子です。本当に長い時間、みんなで順番に鬼になって繰り返し飽きずに遊びました。

 相手が何をするかを期待して、互いに応え合って遊びが広がっていく様子がとても微笑ましいものでした。仲の良い相手ではないと、きっとすぐにつまらなくなってしまうのでは無いかと思います。 探してくれるから、隠れる。一人では経験出来ない楽しさがたくさんつまったかくれんぼでした。 (わんぱくプレス・3月号より転載)