★わんぱくクラブ三宿
☆増えていくプレゼント☆
わんぱくクラブ三宿では、お誕生日会の時に誕生日カードと手作りワッペンをプレゼントしています。
昨年、三宿に入って初めてのお誕生日が近付いていた小学1年生のダイゴくんに何のワッペンが欲しいかを聞いてみました。ゲームにも詳しいダイゴくん。好きなキャラクターのワッペンがリクエストされるかと思いましたがしばらく考え込み、すぐには決まらない様子でした。後日もう一度聞いてみると、その時はすぐに「1!」と嬉しそうに答えてくれました。
「1・・・?」と少々拍子抜けしたスタッフ。記念すべき初めてのプレゼントに気合が入っていたので、キャラクターの名前を出して「こんなのも作れるよ」と売り込んでみましたが、ダイゴくんの決意は固く「1が欲しいな~」とウキウキした様子で答えていました。そしてお誕生会の日、リクエスト通りの「1」のワッペンを見て、とっても嬉しそうなダイゴくん。その様子を見て、勝負事にも一生懸命で負けず嫌いなダイゴくんだから『一等賞』が嬉しいんだな、と思いスタッフ一同可愛く感じていました。
それから1年が経ちお誕生日が近付いたある日、「今年は何のワッペンにする?」と聞いてみました。ダイゴくんは即答で「2!」。もうずっと決めていたような様子です。この1年でダイゴくんは数字が大好きなこともよくわかっていたので、「そっか~。1の次は2がいいよね。」と手提げに付けてくれている1のワッペンを一緒に見ながら頷いていると、ダイゴくんがニンマリ笑って「そうだよ。どんどん増えて、12まで増えるんだよ」と教えてくれました。12という事はつまり、小学校1年生から高校3年生までの12年、ダイゴくんがわんぱくクラブ三宿で過ごす年数です。
昨年のお誕生日の時『一等賞』が嬉しいのだとみんなが思っていたあの笑顔は、『12個貰うプレゼントの1番目』を嬉しく思ってくれていたのでした。その意味に気付いて、私は昨年のダイゴくんに「勝手に納得してごめんねー!」と心の中で謝りつつ、目の前にいるダイゴくんが愛しくて誇らしくて「頑張って作るね!」と約束しつつ、この話を誰かに自慢したい気持ちでいっぱいでした。それからは手提げに付けてくれている1のワッペンがよりキラキラして見えて、2のワッペンを作る時は今までのダイゴくんを思い出したり、これからのダイゴくんを思い浮かべたりしながら完成させました。お誕生会の日、2のワッペンを見て昨年と同じく喜んでくれたダイゴくん。やっと私も、ダイゴくんと同じ「2」を見ることが出来ました。
誕生日にプレゼントするワッペンの底力を教えてくれたダイゴくん。わんぱくのみんなが、ワッペンを見た時に少しでも「嬉しい」と感じてくれると私も嬉しいです。
★わんぱくクラブ三茶
☆戦友!?☆
しゅうくん・たいくん・さくくんの三人は同級生です。三人とも主張が強く、同じおもちゃに目をつけた時はいつまでも取り合いを続けます。ある時、いつも通りおもちゃの取り合いをしていました。だんだん白熱してきたなーと思ったその時、しゅうくんが突然大量のお手玉を上に向かって投げたのです。たいくんにも自分にも、周りの友達にもお手玉が当たりました。たいくんは一瞬何が起こったか分からないような顔をしていましたが、それがきっかけで場の雰囲気が変わり、一緒にお手玉で楽しく遊び始めました。白熱しても、ちょっとしたことであっという間に仲直りです。
またある日、たいくんがしゅうくんに「あそぼー!」と誘います。ですがしゅうくんは夢中になって遊んでいました。一緒に遊ばないのかなーと思っていると、またしてもしゅうくんによる突然のお手玉攻撃!それから仲良く遊び始めました。
別の日、さくくんが台車に乗ってスタッフに引っ張ってもらい遊んでいました。そんな様子を遠くから見ていたしゅうくんがさくくんの事を追いかけ始めました。さくくんもしゅうくんに気がつきスタッフに「はやくー!」としゅうくんに捕まらないように引っ張ってほしいと要求していました。しゅうくんの方が走るのが早く追いつくと、さくくんにハグし二人は大笑いをして楽しんでいました。
三人は学校でもわんぱくでも同じ時間を過ごし、お互いの事をよく知っている、いわば戦友のような存在なのかもしれません。これからも同い年同士沢山関わってたくさんのことを知ってほしいなと思います。