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 各施設のおたよりから

幼児ひかり 2016年6月

わんぱくの保育・活動の様子をお伝えするコーナーです。

   《 繰り返す体験と仲間の存在が、
               楽しむ「力」につながります! 》


★幼児グループ
☆繰り返しすることの意味☆

 コウキくんは元気いっぱいの年長さん。お友だちが泣いていたり、遊びの輪に入れないでいると、 いち早く気づいて、「どうしたのと声をかけたり、「○○くんが泣いてる!」とスタッフに教えて  くれる優しいお兄さんです。最近、集団活動に対する参加の仕方に変化が見られたので、そのエピソードを紹介したいと思います。

 今まで、ダンスやリズム体操の時は、ホールの隅に座って少し緊張した表情でみんなの様子を見ていたコウキくん。これはあくまで私の想像ですが、“かっこよく、上手にやりたい!”という気持ちが強いがゆえに、参加することに対してとても慎重になっているように見えました。それでも何度も同じダンスをやっていくうちに、やってみようかな~…でもな~…と、コウキくんの気持ちの揺れが少しずつ大きくなってきているように感じていました。

 そして先日。わんぱくで恒例のダンス「アブラハム」をみんなで踊りました。「右手~♪」で右手を挙げて、次に左手を挙げて、右足を挙げて…と続いていきます。ふとコウキくんを見ると、まだ表情は固いものの、大好きな濱野さんを心の支えに、みんなの輪にはいって踊る姿がありました。コウキくんが踊ってる!!!今まで貯めてきた力がいっきに花開いた瞬間でした。そして終わると、大きな声で「もう一回やりたい!」と言ってきたことにもまた驚きました。きっとみんなと一緒に踊れたのがコウキくん自身も嬉しかったんだろうと思います。

 わんぱくでは、同じ遊びを繰り返し繰り返しやります。初めは興味がなかったり、苦手だったり、楽しみ方や参加の仕方がわからなくても、お友だちやスタッフが楽しむ様子を何度も見ることで、“これ、知ってる!”“ちょっとやってみようかな…”と、子どもたちの気持ちも参加の仕方も少しずつ変わっていきます。みんなと一緒にできて嬉しい!ぼくもできた!という経験がコウキくんの自信となり、また新しいことにチャレンジする原動力になるといいなと思います。
 やったね、コウキくん‼  


★ひかり
☆「いい湯だな」~カバサで仲良く☆

 青グループで伊豆稲取旅行に行った次の活動日に、音楽遊びがありました。
以前、カバサという(金属の粒がたくさんついたジャラジャラと音の出る)楽器を使って自分の身体を擦って鳴らす曲をやったことがありましたが、それを応用したプログラムをしました。ドリフターズの「いい湯だな」の曲に合わせて、三人組で並んで座り、お互いの背中をカバサで擦るというものです。ちょうど旅行の時に、みんなで温泉に入ったということもあって、温泉でお互いに背中を流し合うようなイメージで考えました。

 また、今まではダンス&ボンゴ等、二人組でのプログラムをしたことはありますが、三人組でお互いに関わってするプログラムは初めての試みです。難しいかもしれないな、と思いました。

 でも、エイジさん、コウイチさん、マサミチさんは、お互いに背中を擦りあい、向きを変えるのも自分たちでしていました。リョウさんは、ノリヒトさんに擦ってもらって気持ち良さそう。交代してから今度はノリヒトさんの背中をニコニコで擦っていました。

 初めてのプログラムということで、出るのをためらっていたトモエさん。トモエさんはノリヒトさんを呼び、一緒に出てほしいことを伝えると、ノリヒトさんも快く引き受けていました。そしてノリヒトさんはトモエさんに寄り添うように横に座り、トモエさんも最後まで続けることが出来ました。以前にも同じようなことがあり、やはり仲間の支えは大きいものだなと改めて感じました