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 各施設のおたよりから

幼児ひかり 2015年11月

わんぱくの保育・活動の様子をお伝えするコーナーです。

《こどもたち、大活躍です!》

★わんぱくクラブ三軒茶屋
☆カレンダーづくり☆

 今年の夏休みに入る前から、けんちゃん、なお君、みっちゃんであるものを作り始めています。それは、カレンダーです。時期折々の絵をなお君が描き、日付をけんちゃんが担当しているようです。5月から始まり、梅雨の季節には雨の絵、8月は海、9月は中秋の名月・・・季節感がとってもよく伝わってくるカレンダーになっています。でも、絵だけでは成立しないのがカレンダー。けんちゃんはとても見やすく日付を書いています。でも、カレンダーが出来上がるのはいつもその月の月末。みんなそれぞれ忙しい様です。2016年のカレンダー、作ってくれるのを楽しみにしています。


★わんぱくクラブ駒沢
☆主役は子ども☆

 ある日のこと。イットくんに帰りの会のリーダーをやってもらえないか頼みました。すると、「えぇぇと・・・。」と、困ったような返事がありました。「大丈夫、サポートするから。」と声掛けると、「よし。じゃあ良いよ。」と言ってくれました。早速イスを並べて、前のリーダー席にイットくんがつきます。慣れない場面で、緊張気味の様子でした。「なんだっけ?」とスタートを忘れていたので、スタッフが「人差し指・・・」とこっそり教えると、「人差し指を出して下さい。せーの!」と言って、手遊びを始めました。『八兵衛』が終わると『茶つぼ』『小さな畑』と、定番の手遊びをテンポ良く進行していました。そして今月の手遊び『やきいもグーチーパー』も終えると、一旦イスから離れて、交代で前に出てきてリーダーを務める子ども達の様子を見ていました。流れが切れると、「他にやる人は?」と皆に問いかける気配りが印象的でした。最後には、「イスを片づけてください」と皆に伝えて、リーダーとしての役目を終えました。イットくん、言い切った後に、ホッとしたような緩んだ表情を浮かべていました。お疲れ様!

 今までは、スタッフが帰りの会を進めて、「今月の手遊び」でのみ、子ども達が前に出てきていました。月替わりの手遊びなどは、きちんと手本があった方が分かり易いですし、活動時間の調整もする必要があるためです。しかし、「子ども主体の活動としてどうか」と改めて振り返った時に、もっと可能性が広くても良いのでは…?と考えることが増えました。この日、イットくんにリーダーをやってもらったことで、手ごたえを感じました。子ども達の力はもっと発揮できるのでは?と。

 その日を機に、毎日ではありませんが、様々な子にリーダーを務めてもらうようにしました。みんなの視線を浴びて、ダイくんも緊張していました。ユキノさんは、普段の席でやるよりも、よく手を動かしていて上手でした。ユウキくんは、他の子がリーダーを務めて盛り上げていると、自分の席で突っ伏していました。どうやら自分がやりたかったようです。仕組みを少し変えると、そんな悔しい気持ちも生まれるようです。また、今月の手遊びでスタッフに誘われても前に出たがらないテツヤくんが、子どもリーダーに促されてすんなり出ることもありました。友達の力は偉大ですね。

 わんぱくの主役は、子ども達です。そして、ここでの生活を自分自身の力で切り拓いて欲しいと願っています。スタッフは、援助という名の通り、それを後押しするような立場ではないかと思います。「保育を盛り上げる」「活動を円滑に回す」という名の元に、子ども達の主体性が損なわれないよう、1つ1つ確認しながら、今日も楽しい保育をやっていきたいと思います。